リレーショナルデータベース入門 一章
- データベースは使い手によって意味が変わる。
- 料理とそれを盛る皿があったときに、料理を原義としてデータベースとする場合。それを盛る皿、すなわちデータ管理ソフトなどをデータベースというもある。
- データと情報は厳密に分けるべき。データはデータでしかなく、そこに意味や価値はない。
- 情報はデータに意味や価値を付加した結果生まれるもの。
- 現実世界の事象をデータモデル化するには、概念モデルと論理モデルを使用する。
- 概念モデルのひとつ、実態ー関連モデル。実態と関連と属性から構築されるモデル。
- 概念モデルは管理できるわけではない。
- 概念モデルを管理可能な形にするために、論理モデルを使用する。
- 論理モデルの四種、リレーショナルデータモデル、ネットワークデータモデル、ハイアラキカルデータモデル、オブジェクト指向データモデル。
- リレーショナルもでるは以上、4つのうちでもっともフォーマルなものをめざして作られている。
- 実世界はリレーションの集まりとして捉えて構築するのが、リレーショナルデータモデル。
- 実態関連型には複数種類ある。1対1型、1対多型、多対1型、多対多型
- 実態型E1(K,A1,A2,A3,...)、実態型E2(H,B1,B2,B3,...)、その関連型R(C1,C1,....)とする
- Rが1対1のとき、主キーはK,H
- Rが1対多のとき、主キーはH
- Rが多対1のとき、主キーはK
- Rが多対多のとき、主キーは和集合K U H
- 実体参照型は同じ実世界の事象を複数の方法で表現可能である。
- ISA関連。オブジェクト志向の親クラスと子クラスみたいなもの。“教師 is a 人間”
- 1対1の場合はそれぞれの実態型の主キーがそれぞれの外部キーになる。1対多の場合は“多”の方の主キーが外部キーとなる。多対多、弱実態型、それぞれで外部キーは多対多なら実態型それぞれの主キーの和集合、弱実態型であればそれ自身の主キーと所有実態型の主キーの和集合。
- 所有実態型。ある人の子供がいて、下の名前しか割り振られない世界の場合。名前だけで特定は難しいが、その親である父親と合わせることで個人の特定が可能である。このとき、子供を弱実態、親を所有実態とする。
- もともとは、あるデータをファイルとして保存していたことから始まった。
- データベースとして保持することになると、それ自身が特別な資産となり、会社の共有の資源となる。また、重複もなくなるから無駄が減り、データの一貫性が担保される。